さて、二つ目のお題です。 ２．昔話「千寸法師」のエピソードをひとつ教えてください （@fuzuiRさん） スズコスケ：どストレートの下ネタ ヨシコレ：一つ目の回答にふさわしい感じのストレートさですね スズコスケ：逆に清々しささえ漂う ヨシコレ：「あそこ…

先日twitterのヨシコレさんと大喜利企画をやったのですが、非常にたくさんの回答をいただきまして、せっかく面白いのに当日放送で紹介することができなかったものがたくさんあったんですね。だもんでここで、５回に分けて、一題ずつ、当日ご紹介した回答を含…

「これ、返すよ」彼はそれだけ言うと、私にぷいと背を向けた。沈みかけた太陽が、彼の後頭部のすぐ横に居座っていて、眩しかった。私は安堵していた。こんな時に、私の心に浮かんだのは、まず、安堵だった。よかった。彼が後ろを向いてくれていて。きっと私…

「じゃあ削っていきまーす」「お願いします」「痛かったら、右手を挙げてくださいね」「痛いんですか？」「深くは削りませんが、念のため」「分かりました」「ああ、それから単に右手を挙げたいときも、右手を挙げてもらっていいですから」「え？」「ですか…

「世界の車窓から、ってあるけどさあ」「テレビ番組のね」「どこへだよ！？ って感じよな」「え？」「いやだからさ、世界の車窓から、どこへだよ！？ って、感じしない？」「しない」「してよ」「あれ別にどこからどこへ…みたいなことじゃないと思うよ、そう…

節子、それドロップやない！ 「……」 あ、いや… 「…………」 まあ、まあ分かりませんよ？ 僕舐めてないんで、僕舐めてないんで分かりませんけど、ドロップじゃない、んじゃないですかね。 ドロップかなー、ドロップじゃ、ないんじゃないかなー、みたいなね。 や…

「あ、レモンしぼっていい？」 「うん」 「義父に」 「はい？」 「レモン、しぼっちゃっていいよね」 「唐揚げに？」 「義父に」 「ダメだよ！」 「めんどくさいし、もう全部絞っちゃうからレモン。義父に」 「聞けよ、ダメだよ」 「ダメなの？」 「なんで僕…

昼下がり。気だるい空気に包まれていた銀行内に、鋭い一発の銃声が響いた。 「動くんじゃねえ」 帽子を目深にかぶった一人の男が、火薬の臭いの残る拳銃を行員に突きつけていた。もう片方の手には、大きく口の空いた、ショルダーバッグが握られている。 「こ…

「おい、今度の仕事が決まったぞ。場所は三丁目、三角屋根の家。時刻は明日の14時46分、きっかりだ」 「盗みですね。久しぶりで、腕が鳴ります。暮らしぶりの良さそうな家だし、期待ができる。しかしなんでまた、そんな妙な時刻に」 「ある奴から聞いたんだ…

最高裁判所小法廷。彼はある裁判の行方を、固唾を飲んで見守っていた。しかし彼は被告でも、原告でもなかった。関係者と言うことはできたかも知れない。彼は原告側を支援する立場で、裁判を傍聴していた。 彼の役割は、裁判の結果を、外で待つ仲間たちに伝え…

「その道を行く者であれば、彼の名を知らぬ者は居ない。彼は、それを遊戯からスポーツの域に、いや、もう哲学と言ってしまっても過言でないかもしれない、そういった高みにまで、それを昇華させたんだ。彼のそれに対する姿勢は徹底したものだった。敬服に値…

あるところに、泡を作ることに心血を注ぐ男がいました。 彼はだれよりもそれを美しく、優雅に作ることができました。なにより珍しかったのは、それが純粋な、水から作られる泡であったということです。石鹸や、そのほかの物を一切使わずに作られる泡は、人々…

「見えます…近い将来、困難な運命の渦の中で、もがき苦しむ貴女の姿が…」 「そ、そんな…どうすれば！？」 「方法は、あります…」 「教えてください！ お願いします！」 「人はもともと、強いパワーを持って生まれてきます…そのパワーを自然に引き出すこと、…

「タカシー！ お風呂入っちゃいなさーい！」 「うーん」 … 「ほらタカシー！ お風呂冷めちゃうわよー！」 「ごめーん、今、ちょっと手が離せないんだー」 「今ちょっと、手が離せないんだー」*1 *1:絵はりっつさんに描いてもらいました！ かわいい！

オメガという時計があります。言わずと知れた、スイスの高級時計です。 オメガは、高いです。大変に高価です。腕時計ひとつで数百万なんてのは、ざらにあるわけです。しかし、それを買う人は存在している。世の中には、安くて性能の良い、汎用な腕時計がたく…

「それでまずこちらの部屋ですが…」 「ここは寝室になります。以前はご家族が居間でお休みになっていたということでしたので、寝室を別途設けさせていただきました」 「日当たりも、だいぶ以前とは違いますね」 「そうですね。周りに大きな建物がありますの…

「するてえと旦那の見たのっぺらぼうてのは…こおんな顔じゃなかったですかい！？」 「なぜ」 「え？」 「なぜ、私が今話しただけの内容で、それが分かったのですか」 「なぜって、そりゃああんたが今、目も鼻もって…あっ！」 「そう、口。私は確かに、『目も…

月のない、暗い、静かな夜だった。 「夜明けを見に行こう。僕と一緒に」 私の手を取ると、彼はそう言った。声が上ずらないように注意を払いながら、訊く。 「え…今から？」 「そうさ。今から出れば、ちょうど間に合うはずだよ」 彼の手は大きくて、暖かかっ…

顔が濡れてから、私は力を失いました。 それまで信じていた、唯一の拠り所と言ってもよい力を、私は一瞬にして失ってしまったのです。 私は途方に暮れました。それまで私が築き上げた総ては、力によってもたらされたものであると、そう思われたからです。力…

いつもの光景。http://www.youtube.com/watch?v=MI3o2vxU8sg 公開終了しました

「あれ、あのー」 「はい？」 「あなた金太郎さんですか？」 「いや違いますけど」 「や、あなた金太郎さんですよね」 「人違いですね」 「えー、そうなんですか？」 「はい」 「見た感じ金太郎さんですよ、僕見たことありますもん」 「違いますって」 「だ…

「私は貝になりたい」 「あ、俺もなりたい」 「アタシもー」 「ちょ、はいじゃあ貝になりたい人 手挙げてー！ １、２…５人！ 貝になりたいのが５人で」 店員「かしこまりました」 「あとファジーネーブルと、ウーロンハイ、それとウーロン茶…で８人なってる…

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「お義父さん、娘さんを僕に下さい！」 「ダメだダメだ！ 俺の目の黒いうちは、結婚なんて断じて認めん！」 「そうですか…成婚の折にはお義父さんの会社への融資を、とも検討していたのですが…」 「ふむ話を聞こう」 「（お父さんの目の色が変わった…！）」

「殿、ご決断を！」 「殿！」 「殿！」 「殿！」 「どこですか、殿！」

「おーい、ヘソ山田」「細山田です」「いいところで会ったよ、ちょうど探していたんだヘソ山田を」「細山田です」「ヘソ山田さあ」「細山田です」「昨日職員室にこの教科書忘れてっただろ、ほら、名前が」「細山田ですね」「ヘソ山田って書いてある」「あり…

佐藤「いやースミマセン！ 遅くなりました！」鈴木「いえ、私も今来たところですから」佐藤「ホントすみませんね、うん、このとおり！ なんつって！ あ、スミマセーン！ こっちもコーヒー！」鈴木「ハハ…いいんですよ、しかし雨の中大変だったでしょう。今日…

「タカシ先輩ホントかっこいいよねー」 「ねー、いいよねー」 「あー、お近づきになりたーい」 「お慕い申し上げたーい」 「あ、でも私こないだ同じバス乗ったなあ」 「えーウソー！ いいなー！」 「えへへ」 「そういえば」 「？」 「私もこの前、学食で隣…

みなさんは自分の住む都道府県の花をご存知でしょうか。そう、各都道府県ではそれぞれ、「県花」と呼ばれる草花を指定しているのです。ちなみに、私の住む宮城県では、「ミヤギノハギ」がその県花として指定されています。そう、銘菓「萩の月」の萩ですね。 …

ちょっと前にtwitterで 2010年12月29日(水) 登録制の育児サイトとか、なんだ、アカウント作った瞬間から「こんにちわ！ ○○さん」みたいな、いきなり下の名前で呼んで来るのね。そんな親しくないし、って思う 2010年12月29日(水) 登録名を「許」とかにしたら…