とりバトの話

妖怪ウォッチとりつきカードバトル
最近子どもとめちゃめちゃにやってます。嫁ともやってます。家族でめいめいのデッキ組んで戦いあっていますが、みんな上達してきて僕もぼちぼち負けたりするようになってきました。

はじめはただ好きな妖怪が出たらうれしいなーと思って職場ちかくのコンビニで1日1パックを買って帰る、みたいなのが続いていたのだけど、ある程度数がたまってデッキが組めるようになったので、二人でやってみたら面白かった。ジバニャン出して殴れるのが楽しい。ジバニャンはかわいい。以下は完全に趣味で書きます。


■基本的なルール
このゲームは妖怪を召喚して殴りあって、相手のダメージを6まで溜めるのが勝利条件です。

妖怪は前衛3体、後衛3体の計6体まで召喚できます。こっちが前衛で攻撃したら、相手は後衛の誰かで受けます。妖怪にはそれぞれ「BP」という強さが数値で設定されているので、それを比べて戦わせます。BP勝負をして、勝ったほうの妖怪は場に残り、負けたほうは「気絶」としてトラッシュに置かれます。

例えばこっちの前衛が3体いて、相手の後衛が2体しかいない状況であれば、相手は2体までしかブロックができないので、1体はブロックをかいくぐって相手を直接ポカッと殴ってくれます。これで1ダメージ。これを6個ためたら勝ちです。

当然、相手も直接殴られないようブロッカーを並べてくるので、こいつらをタッパーで寝かせてブロックできなくしたり、手札に戻してやったり、あとは直接火力で焼いたりして数的優位を作ると、ダメージが本体に通りやすくなります。

ただしダメージを受ければ受けるほど相手は高コストの強い妖怪を早いターンで召喚できるようになるので(「妖気ブースト」というシステムです。詳細は省きます)、マナ加速として「あえてダメージを受ける」というプレイングも効果的です。ただし、このゲームにダメージの回復手段は一切用意されていません。どこまでリスクをとれるのか、そのへんの状況判断が重要になってきます。読み違えると死にます。

■現状
現在のカードプールだと速攻デッキが主流になりそうな気がしますが、相手のアタックを強制終了させるカードも多く用意されているので、それらをたくさん積み込んだパーミッション系の低速デッキも面白そう。現在は瞬殺コンボデッキをあれこれ調整してますが、速さのチューニングがなかなか難しいです。


■まあ
とりあえず「とりつきカードバトル」、ちょう面白いです。俺は夏の大会に出るからな。

「どうして勝っちゃいけないの?」について

昨日第一子(四歳)とゲームをしていて思うところあったので記す。

昨晩は普段よく一緒に遊ぶドラッキーの草やきう、という野球ゲームで遊んでいた。対戦ゲームで、キャラクターがコミカルだし、子どもにも操作が簡単だったりするのでよく一緒に対戦する。

対戦の終盤になって、僕がホームランを打った。8-3。僕の優勢が明らかになってくると、メソメソイライラした様子で、子どもが泣きだしてしまった。

泣くのはいい。イライラするのもいい。負けるのは悔しいし、それはとても大切な気持ちだ。僕にぐさっと刺さったのは、そんな彼が泣きながら言ったこんな一言だ。

「どうして僕は勝っちゃいけないの?」

ああ、と思った。この台詞、前にも似たような場面で何度か聞いたことがある。その時は「そんなわけねーだろ! さっ、次がんばろ?」ってサクッと流した気がするけど。

もちろん彼が勝っちゃいけないなんてことはないし、そうではないよと次に頑張ることの大切さを教えてあげればいいだけのことなんだけど、僕が気になったのは「どうして彼が対戦という条件下で、自分が負けているという状況を、"禁止"されていると感じてしまったか」だ。


僕が彼を叱るとき、「ダメなものはダメ!」と強い気持ちでねじ伏せることがある。これはいつもではないし、きちんと叱る理由は説明しているつもりなのだけど、「ダメなものはダメ」と有無を言わせない雰囲気を意図的に作ってきたような気がする。それが「父親」のロールであるような気もしていた。

叱るときは叱る。ダメなものはダメ。

危ないことをしたとき、一度言ってもダメだった時なんかはそれが必要だと思っていたし、嫁の叱り方との棲み分けで、男親のガツンと叱るやり方も、時には大切と思ってきた。

そこにきての、「どうして勝っちゃいけないの?」である。

野球ゲームで彼と僕が戦って、僕が彼をねじ伏せた。ある程度手加減はするけど、ゲームであれば勝ったり負けたりする。昨日は僕が勝った。普段はわざと負けてあげることもあるのだけど、それもなんだか良くないことのような気がして、たまにちゃんと戦う。そして、僕が勝った。僕が彼を、力でねじ伏せた。

これが彼に、「お父ちゃんが僕のやりたいこと(対戦において勝利すること)を禁止している」と映った、んだろうなあ。

繰り返しになるけれど、そんなことはもちろんない。勝ってダメなんてことはないし、負けて悔しくて泣いてしまうのもいい。それは次に繋がる大切な気持ちだ。勝つのを"禁止"されている人なんていない。

ただその状況が、普段僕に怒られている関係にダブってしまったあたり、とても胸が苦しくなった。ああ、と思った。僕に怒られている時の彼は、僕と戦っていたのだ。やりたいことがあって、でもさせてもらえなかった。有無を言わさず、パワーでねじ伏せてくる父親がいた。

なんだかもう、たまらなくなって、昨日は彼と一緒に泣いてしまった。泣きながら、「勝っちゃダメな人なんていないんだよ、次に頑張ろう? 大丈夫、大丈夫」そう言いながら、僕は泣いた。

時には強い叱咤も大切。それは親の大切な役目だ。子育てをしてく上での義務でもある。これからも僕は子どもを叱るだろう。だけど。

本当に、子育ては難しい。難しいことこの上ない。最近はつくづくそう思う。今回の件も、じゃあこれからどうすればいいか、すぐには分からない。優しく叱るようにします。それは簡単なようで、とても難しいことだ。答えなんてないのかもしれない。毎日毎日、ベターを探す作業なのかもしれない。

彼が「次がんばろう」と思ってくれるように、悔しくて泣きながら、「次がんばろう」と決意してくれるように。僕は彼の「次」を応援したい。

そうあるように、なにかを探していこうと思う。

うちの子どもの成長これまで雑感

子どもがそろそろ4歳になります。

これまで育ててきて感じているのは,まあ,めちゃめちゃ育つなーということなんですけど,めちゃめちゃ育てているからめちゃめちゃ育つわけなんですけど,すごく,すごーく感覚的に今までの子どもの成長を分類すると、三段階になります。

■生後〜2歳
 めちゃめちゃ運動性能が向上した時期。朝にできなかったハイハイが,仕事終わって玄関開けたら出来るようになっていたこともあった。すごい。運動性能は親が教えてどうなるものではないので,子育てをしているというよりは,勝手に育っていくのをサポートしている感じ。

■2歳〜3歳
 めちゃめちゃ知能が向上した時期。言葉がすごい。きちんと文章を話したりするのを見てるいると,「人かよ!」と思う。まあ,人なんだけど。あと言葉は純粋に大人からのインプットの影響をもろに受けるようで,「子ども育ててる感」「教育してる感」がすごくなってきた。調子に乗ってうんことかおしっことか言って笑いをとりまくっていると,本人もうんことかおしっことかしか言わなくなる。嫁が怒る。

■3歳〜
 至現在。なにかしら個々の項目で「めちゃめちゃ成長している!」と感じることは少なくなってきた。そのかわり,3歳までで出来るようになった個別のコマンドを複雑に組み合わせることによって,「服を着る」「歯を磨く」「氷枕を自分で出して,使って,朝になればまた冷凍庫にしまう。しけったタオルは干しておく」みたいなことをする。完全にえらい。僕がつけっぱなしにしていた洗面所の電気を,踏み台を使って消してくれたりもする。



とまあ,こんな感じですけど,最近は本当に出来ることが複雑高度になってきているので,それに気付くのも一苦労になってきています。

これからどんな成長を見せてくれるのか,見逃さないように,当たり前と思ってしまわないように。

雪山行ってきた

いやー雪山行ってきました。山形蔵王。スキー場。

僕は一切ウィンタースポーツをやらないので友人たちが滑るのにただただくっついていっただけだったんですけど、まあ息子も初めてだったんで、スキー場、はじめてだったんで、いい経験になるだろうなと思って行ってきた次第であります。

ところであのー、さあ。僕ははじめてじゃないんですけどね。スキー場に行くの自体ははじめてではなかったんですけど、「滑らないのにスキー場に行く」っていうのははじめての経験で、これはもうね、すごいですよ。なにがすごいって、雪が完全に裏目に出てるからね。滑らない人にとって、目の前にある真っ白なゲレンデは、ただの登りにくい山にすぎない。なんだこの山! つって。なんだこの山登りにくいな! つって。最悪だ。あの一面の純白の雪が、滑らない人(僕のことだよ!)にとっては純然たるマイナス要因と化す。その事実がなんだか妙に面白かったです。

あー、雪がなければもっとスムーズに歩けたなー。絶対そうだわー。きっと、すいっすい歩けた。雪がなければもっと上手にすいすい歩けた。畜生! 雪さえなければ! まあ、それが面白いかって言ったら、きっとそうでもないけど。


あと息子は除雪されてできた大きな雪の山に登ったり、そこから滑り降りたり、ちょっとわき道にそれて腰まで埋まっていたりしました。楽しんでいたようでなにより。




まあ、実際楽しかったですけど。

餌を盗むアライグマのような動きで雪山を登る父親

変身

目が覚めると毒虫になっていたとかいうあれではなくて。

日中家で息子が嫁に「お姫様にな〜あ〜れっ!」って魔法をかける、嫁がそれに変身する、みたいな遊びをしておったんですが、まあ変身後はお姫様だけじゃなくてダンゴムシだったりオバケだったり自由自在に魔力を発揮しておりました(嫁が頑張っていた)。

そんでまあ、混ーぜーてー、なんつって、「お父ちゃんも何かに変身させてください」とお願いしたら、息子氏曰く

お父ちゃんは、何にもなれないから……

いやいやいやなんかあるだろ! なんだろ、なんでもいいわ! 虫けらでもなんでも、頑張ってやるからさ! 何者にもなれないなんて、僕は絶対に嫌だ!

って自意識こじらせた青年みたいな気分になっておったんですが、まあ、既に変身してんなあ、ってふと思ったんですね。そういう話です。そういう話をします。ここでは。っていうかもう終わりますけど。

何者でもなかった僕が、しっかり「父親」というロールを与えてもらっていた。お父ちゃんは、お父ちゃんなんですよ。それでいいじゃないか。小さな魔法使いは、しっかり僕に魔法をかけてくれていた。


あと頼み込んだらMAXやまびこに変身させてくれました。走るぞーー!!