勘違い平行棒

 「勘違い平行棒」というコトバが、サカナの小骨のようにずっと引っ掛かっているのだ。

 いや、もちろん正しくは段違い平行棒です。女子体操の種目の一。昨晩世界体操選手権を見ていてその単語を聞いたら、俺のハイパーインテリジェント脳がハイパーインテリジェントな変換をしてくれて困っている。ダジャレじゃないか。

 不覚にも何かそのコトバに感じるところがあったので、昨日からずっと、なにか面白いことに発展しないかなーと考えを巡らせているのだけど、全くもって何も浮んでこない。このままだと貴重な休日が勘違い平行棒の為に費やされてしまう。「週末なにしてた?」「勘違い平行棒について考えてました」それは避けたい。そんな週末は嫌だ。

 なのでいっそのこと、もうここに書いてしまえ! という感じで書きます。不完全ながらも誰かに伝えることで小骨は取れる。これで残りの休日も、スッキリ気分で読書ができます。結局面白いことに昇華させてあげることは出来なかったけれど、豊かな休日のためには潔く涙を飲もうじゃないか。戦略的撤退である。全然悔しくないけど。

 


「つーかさ、さっきのコ俺の事まじ必死に掴んでくんだけど! やーちょっと、俺もまだちょっと落ち着くのは早いっつーかさぁ…いや嬉しいけど! 嬉しいけどね!? でもやっぱもうちょっと自由でいたいし、今しか出来ないことって、あると思うんだー」