アルコール平気じゃないです

 ザ・二日酔いでした。 辞書の「二日酔い」の挿絵にしたいくらい見事な二日酔い。日本酒は好きだけど、美味しい日本酒ほど俺をズタズタに切り刻んでいく。

 しかも悪いことに、今日はインフルエンザワクチンの接種日だったのです。こんな体調で大丈夫かしら、医者に怒られたりしないかしら、なんて不安を抱きながら問診を受けていたのだけど、意外にホイホイ進んでしまって拍子抜けした。

 なんだ、楽勝だな! むしろもっとちゃんと見て! 俺のこと、もっとちゃんと見て! なんて心にもないことを思いながら席を立とうとしたら最後に一言、「アルコール、平気ですか?」って聞かれた。 ギャー! バレてたー! ごめんなさいごめんなさいもうしませんもうしませんから許して下さい、って完全にアワアワしていたんだけど、あの、アルコール消毒で痒くなったりしないですか、って意味だった。あ、ああー! そっちね! そっちのねー!

 危なかった。 「いや、実は昨晩ちょっと…」みたいに答えて、お互いの頭上に?がいっぱい浮かぶところだった。二日酔いは治ってきましたが、念のため今日は早く休みたいと思います。