夢のような話

 細長い形のちょっと広めのリビング(自宅ではないどこか)で、友人と飲み会をしている。全員で10人くらい。あまり酔ってはいない。そんな中、マスタードまみれのウインナーを食べながら、らき☆すたを踊ったり、元彼女が嫁と話しているのを冷や冷やしながら傍らで聞いていたりした。

 部屋の中央には薄型テレビとDVDプレーヤーがあって、突然誰かがそれを起動させる。映し出されたものは、こともあろうに俺の結婚式の映像だった。ギャー、と思って必死に止めようとするのだけど、あれ、でもみんな観たがっているなら止めない方がいいのか? よし、じゃあ止めに入るも操作ミスを装ってあえなくオンエア、これでいこう! なんて空気の読めるオトコ! と自分に惚れぼれしたところで目が覚めた。6時だった。


 今朝方こんな夢を見たのだ。不思議なくらい内容をはっきりと覚えていたので、起きてすぐに携帯にメモした。しかしなんなのだこの夢は。いかにも夢っぽい支離滅裂な内容だけど、ひとつひとつが妙にせせこましい。夢のくせに変なところでリアルだ。
 
 子どもの頃はもっと現実を突き抜けた夢を見ていたと思う。それはもう自分の手に負えないくらい、怖かったり楽しかったりするやつだ。今でもどんな夢だったか思い出せるものだってある。そのくらいぶっ飛んだ夢を見ていた。それが大人になったら件のような、妙にリアルな夢が増えてきた。

 なんというか、歳を重ねるにつれて少しずつ、夢が自分に収斂してきている気がする。創造性の欠如だろうか、自己の確立だろうか。