シンプルな文章に憧れる

シンプルな文章を書きたい。

ひとつひとつの文は簡潔に、3〜4段落くらいでまとめてしまう。それでいて言いたいことは過不足なく伝わる、そんなエントリが理想。忙しい時でも継続的に文章を書きたいので、それに付随する労力は必要最小限にしたい。そういう動機もあるし、あと何よりシンプルな文章ってすごくかっこいい。それが書ける人は本当に羨ましいし尊敬してしまう。シンプルには美しさがある。

ただ一方で、「言いたいことは誤解なく正確に伝えたい」という欲求がある。文章を書くこと自体が好きな性向も相まって、気を抜くとついつい文章が長くなってしまうから困る。それに、伝えたいことが多すぎるのだ。おしゃべり楽しすぎる。こう書いていても現在進行形でむくむくと書きたいことが出てくる。それはそれで楽しいのだけれども、読んでくれる人のことを考えても、やっぱりシンプルがいいんじゃないか、と思う。これから毎回心の隅に意識しながら書いてみることにする。

このままシンプルに、もっとシンプルに、と突き詰めていくと、最終的に行き着くところは俳句なのかもしれない、とちょっと思った。俳句は死ぬほどかっちょよろしい。たった17文字で自然の趣きや心の動きを伝えるなんて、どんだけだよ! という感じです。今の自分からしたら、ものすごく遠い場所のように思えてしょうがない。まぁ、そこまで行ってしまうと、読む側にもスキルが要求されてきそうだけども。

ちなみに小学生の頃は作文を書くのが嫌で嫌で、ですます調やら段落替えやら会話文やら、持てる(数少ない)技術を濫用して一生懸命長い文章を書いていた。大人になったら、今度は逆に短くしようと頑張っている。なんか不思議。あべこべだ。