素晴らしき大酒飲みたち

嫁さんの職場の先輩(女性)とその旦那さん、嫁さん、俺の4人で飲み会をした。

この先輩夫婦がうわばみというか、それはまあ鯨のように酒を飲む人たちで、かぱかぱと杯を乾かしていくものだから見ていてとても気持ちが良かった。ケラケラ笑いながらオーバーなアクションで喋り続ける奥さん、奥さんと付き合った理由を訊かれて「おっぱいが大きかったから!」と臆面もなく言い放つ旦那さん。いやぁ、なんて素敵な夫婦。

二人ともほとんど初対面だったのだけど、途中からそんなことは忘れてしまうくらい、とても楽しく飲めた。終始喋って飲んで飲んで喋っていた。でも楽しすぎて終電を逃してしまったのは反省。次の日(今日)が仕事なのに深酒したことも反省。ただ後悔はしていない! まぁ二日酔いが酷くて、職場の手指消毒アルコールの臭いで本気で吐きそうになったときは、ちょっとだけ後悔したけども…。でもまた一緒に飲めるとよいなぁ。


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)


森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を読んでいる。主人公の女の子というのがまた大酒家で、乙女な姿に似合わず素敵な飲みっぷりなので惚れてまうやろー、という感じでもくもく読んでいます。嬉しいことがあるとASIMOのステップを踏む良く分からない癖があったり、お祈りするとき「なむなむ!」ってするのとか、なんだよそれ、卑怯すぎるよ。すべてがツボだ。負けだ負けだ! 全面的に降伏せざるを得ない。かわいすぎる。

他にも大酒飲みのキャラクターがたくさん出てきて、見ず知らずの宴会にするりと紛れ込んでまんまとタダ酒にありついたりしていた。そしてことごとく馴染んで楽しく酒を酌み交わす。紛れ込まれたほうも「あれ、ところであんた誰だっけ、まあいいや!」みたいになりながら。なんて素敵な人たち! この本に限らず森見登美彦の話に出てくる人たちはみんな人間臭くて、自分に素直で、一生懸命で、でもちょっと抜けていて、ひとことで言うとすごく愛らしいです。いつか俺の参加する飲み会にも紛れ込んでくれないだろうか。そう思うと酒がちょっとファンタジーになる。佐貫さんに顔をベロベロ舐められたい。