渋滞とふぐについての考察

渋滞のメカニズムと、ふぐを最初に食べた人の話。

渋滞の先頭って、別に渋滞していないんだよね。事故を除く自然渋滞に限って言えば、カーブがあったり、上り坂だったり、そういうちょっとした場所での減速が後続車に連鎖していって、最終的には大渋滞になる。だから先頭は「ちょっとゆっくり走ってる」状態。渋滞の先頭は渋滞なんてしてないし、当の先頭車両だってそのことには気づいていない。

ふぐの話。最初に食べた人すげえ、って会話はそれこそふぐの数だけあって、パイオニアありがとう、みたいな話になりがちだけど、でも、実際最初に食べた人はきっと何も考えてない。うまそー、えへへー、くらいの感じじゃないのかな。ちょっと頭弱い。そんで死んだりした。で、それを見た別な人がちょっと気をつけてまた食べる。以後繰り返し。そうして連鎖していって、現代では美味しくいただける。

この感じ。似てる。渋滞とふぐが似てる。先頭が曖昧で、でも後ろに行くほど影響が大きくなっていく。同じ構造をしている。

いやこれ、思いついた時はシナプスが音をたてて繋がった感覚があったんです。これはすごいことに気づいてしまった! みたいな。だから書いた。なにか真理の一片を掴んだような…。多分、あの瞬間だけ天才だったかも。伝わります? 伝わらないですよね。俺も今読んでて良く分かんないもの。今こうして文字にしても、あの時の感覚は再現できない。それが悔しい。


これを読んだ人が何かを考えて、願わくばそれが色々なところに波及していくと良い。そして誰かが深い考察にたどり着けるといいなぁ、と思う。だけど忘れるな。俺が先頭だ。パイオニアは俺だ。えへへー。