過ぎ行く夏の、首根っこをひっつかむ

昨日スースーする、クールな感じの入浴剤を使いました。こないだクリーニング出した時におまけで貰ったものだけど、やあ、夏っぽくて良いですね。

それでウキウキしながら入浴して浴室から出たら、予想以上にスースーする。むしろ寒い。こいつぁすごい爽快感だ! すごく夏っぽい…! なんて喜んでいたんですけど、そう言えばもう8月も下旬なんですね。もしやメントール効果じゃなくて、これ、実は本当に涼しいだけなんじゃ…。

夏を満喫するための入浴剤で、逆に秋の訪れを感じてしまった。切ない。

いいやダメだ! ダメだダメだ! 夏はまだ真っ盛りだ! そう思いたい。秋の到来なんて認めない。父さんそんなの許さないぞ。出直してこい! 自分のことを僕と呼ぶ軟弱な男は認めません。違う。なんだっけ。ああ、秋の話だった。10月位にまた来たらその時考えます。ですから今日のところはお引き取り下さい。

秋は秋で好きだけど、今はまだ夏がいい。今年はまだ、夏を満喫していない気がするから。

吸った空気が体温より高くてむせるような昼下がりとか、コントラストの強い快晴の風景から急に薄暗くなる、夕立の前の不穏な空気とか、夜中になっても気温が下がらず蝉が鳴いていて「何時だと思ってんだ、バカ蝉! でも短命だし許す!」みたいな心の動きとか、そういうの。そういう、「夏」の摂取量が今年はまだ足りない。ジャガイモだって俺だって、日照時間が不足している。

なので昨日の湯上りの涼しさは、入浴剤の手柄だったということにします。グッジョブ、バスクリン。未使用なのにそれでも湯上りが涼しかったら言い逃れができないので、今日もバスクリン使う。そして寒い寒い言う。まだ夏。夏なんだ。