セミと鈴虫

 セミの鳴き声が暑苦しい! 死ね! 死ぬ! 夏を殺して俺も死ぬ! どうもこうも夏ですね。僕は夏が好きです。


 夏は好きだけど、セミまで好きなわけではなくて、というか嫌いでもないのだけど、まあなんだ、猫は好きだけど毛まみれになるところが好きではないのと似ている。ジージーしゃわしゃわは、好きな夏の付属品だから許容しているところがある。


 聞くだけで暑苦しさを想起させるセミですが、なんだろ、よくよく聞いたらそんなに暑苦しい鳴き声ではないですよね。暑苦しい時に鳴くからそう思うだけで、鈴虫と鳴く時間帯を入れ替えたら立場逆転しそう。鳴き声そのものの威力はどれくらいあるか。鳴き声が状況に染色されている。


 翻って、誰か好きな人ができたら、その人が辛い時に一緒にいて一生懸命励ますより、楽しい気持ちの時にちょろっと傍に居るほうが好かれる確率高いんじゃないでしょうか。どうでしょうか。恋愛経験からっきしなので適当言ってる。やー、まあなんだ、今日も暑いですね。暑いけど温かいコーヒーを淹れて飲んでいますよ。暑い。