回転寿司

 まわるすしを食べてきました。嫁と二人で。近所に外食のできる場所が多くないので、結構なペースでこの店のお世話になっている。味もそれなりだし、値段も安いので良い。


 ただ、店員(握る方々)の、こう、なんていうか、短期記憶? 引き出しの数? があまりにも少ないのが玉に瑕である。一応解説しておくと、そこは画面にタッチな注文システムじゃなくて、直接口で伝えるシステムになっていて。廻ってるのを取ってもいいけど、やっぱり握りたてを食べたいじゃないですか。で、頼むんだけど、これがなかなか覚えてくれない。大抵何かが抜け落ちる。「マグロとハマチと上イクラと、あとコハダね」って言ったら、今日はコハダしか来なかった。うん、コハダね。上書きに次ぐ上書きで、最後に残った情報がコハダ。どんだけ容量小さいんだ。しかしすごいいい顔「はいコハダァ!」って言うんだよな。そんなんされたら、文句も言えん。食うよ。うまいよ。


 んで面白いので、ちょっと彼らを観察してみようと思って今日はじーっと見ていた。そうしたら、彼らは「何を注文されたか」だけでなく「誰が注文したか」も良く覚えていないらしいことが判明しまして。「はいマグロ!頼みました?」「いいえ」「はいマグロ!お客さん!?」って延々やってた。正解のテーブルに行き当たるまで、ずっと。ぐるぐる。回転寿司! お前が回転寿司! ってうまくもなんともないですけど、もうちょっと覚えてほしいなぁ、と思った。あと結局上イクラは最後まで来ませんでした。