クリスマスの種火
近所に一軒だけ、ずーっとクリスマスイルミネーションが点きっぱなしの家がある。
そういうのをやる家庭で育ってないからか全然感覚が分からないのだけれど、ああいうのってせいぜい正月明けくらいまでで、それを過ぎたらみんな仕舞われるもんなんじゃなかろうか。雛飾りみたいに嫁にいけなくなったりはしないんだろうけど、まぁ、常識的に。だのに、ずっと点いてるあの家。なんだ。気付いてないのか。それともイブの夜に一家が忽然と消えたのか。色々と想像は膨らむけれど、ちょっと素敵なことを思いついた。
あれは、種火なんですよ。一年間、あそこの家だけが火を守る。そして、一年経って、次のクリスマスになると、そこからまた明かりが伝わっていって、街中がイルミネーションに包まれる、というわけですロマンチック。ロマンチックが止まらない! フー!
*追記