島田飴まつりに関する考察

 「島田飴まつり」という祭りがある。地元なのに全然知らなくて、こりゃいかん、ということで調べてみました。そしたらどうやら縁結びのお祭りで、縁起物の「島田飴」が有名、そしてその由来となった「伝説」があるらしいことが分かった。ただ、その伝説というのがとてもが気になる代物で。

 神社の神主が町を歩いていた時、髪を高島田に結った美しい花嫁を見染めた。人妻とはいえ恋心を断ち切れない神主は、悶々と悩むうちに病に伏してしまう。それを心配した村人が、彼女の髪型を模した飴を神主に差し入れたところ、神主はたいそう喜んで、病もたちどころに治ったという。これを記念し、以降その日に祭りを催すようになった。


 神主、おもっくそ失恋してる。縁結びというか、これは失恋から立ち直る話だ。縁結ばれてない! 縁結びの祭りの由来は、実は縁結ばれていなかった。びっくりだ。件の島田飴も、ダメだったらこれを舐めろ! 元気が湧いてくるぜ! みたいなことで配ってたりするんじゃないか。なんて潔い祭りだろう。いや、俺は今適当言ってますよ。念のため。本当はとっても由緒あるお祭りです。念のため。


 あと失恋で臥せっている人に持って行く差し入れとして、そのチョイスは適切でないと思う。

村人「ジャーン! この飴何に見える? 実はホラ、あの人の髪型になってるんだよねー!」
神主「あの人の…」
村人「あ、ごめん…思い出させちゃった…」
神主「ううん…、いいよいいよ! ホントもう、全然気にしてないから…おお!お陰で力が湧いてきたぞ! うひょう!」


 神主いじらしすぎる!