コタツデビュー日和

 今日はとてもいい天気で、朝から日がよく照っていた。これはと思い、押入れに半年突っ込んでいたコタツ布団を干すことにした。

 ラグや布団の下敷きになってすっかりうらぶれていたコタツ布団だったけれど、午後に取り込む頃には、日をたっぷり溜め込んで、見違えるほどふかふかであったかくなっていた。やる気満々になったコタツ布団があたかも「元気100倍っすよ! いつでもいけますよ!」と言って胸を張っているような気がしたので、ちょっと早いけど、そのままコタツにセットしてあげることにした。

 この時期の仙台、朝晩は結構冷えるようになってきている。俺は冷え性でもあるので、冬支度もあながち早いわけじゃないなぁ、とコタツで鍋をつつきながら思った。あたたかい日中はコタツ布団を干して、冷え込む夜はそれでぬくぬくする。コタツデビューにはまたとない条件が揃った一日だった。

 あとこれは鍋をするたびいつもしみじみ思うのだけど、俺の作る鍋は最高にうまい。いつもそう感じるので、これは宇宙の真理と言って差し支えないのではないかと思う。もっと言えば、作るたびにうまくなってさえいる。そ、底の知れない男やでぇ! と一人で自分の才能に恐れおののいているわけだけど、まぁ、料理は楽しく食べた方がいいですよね、ということです。今日は鳥団子鍋でした。ポン酢最高です。