キスまでの距離

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)

 読了。
 これ、副題に「おいしいコーヒーの入れ方」なんて書いてあるんです。ずるい。そんなのずるい。読みたくなるに決まってるじゃないか! 「コーヒー」は書いてあると無性に読みたくなる条件反射ワード。誰しもそういう言葉の一つや二つ、あるんじゃなかろうか。猫とか、海とか、召喚獣とか。
 最近男性作家ばかりに触れていたからか、無性に女性の書いた文章が読みたかったのもあって、読んだ。

 もくもくと立ち読みしていたら半分くらい読んでしまって、買おうかどうか悩んだものの結局買うことにした。ちょっと勿体無い気もするけれど、読みかけを書棚に戻すのも気持ちが悪いし、店にもちょっと後ろ暗い。半分読んだら、四捨五入でこれはもう俺の本だ。そう思って買った。

 肝心の内容ですが、まあ、なんというか、なんというかです。あまり主人公が好きになれないまま読み進めてしまった。恋愛に真っ直ぐな男子高校生視点の恋愛小説なのだけど、あまりの真っ直ぐぶりにアイタター、みたいになって読んでいた。思春期だったらもっと感情移入できたかも。俺もだいぶ遠くまで来てしまったなぁ…。そんなことを思った。
 ただ、分かりやすい言葉で丁寧に描写(本当に描写、という表現がしっくりくる)している文章が読んでいて気持ち良かった。ハッとさせるような表現はなかったけども、ああいう文章はよい。
 あとコーヒーほとんど関係なかった。

 
 まったく話は変わるけど、今日は豆乳とコーヒーの組み合わせがとてもおいしいことに気付きました。こりゃあ豆乳がくるぜ…! 豆乳ラテの時代が! 多分こないだろうけど。でもとてもよい組み合わせでした。考えてみたらコーヒーは豆だし、豆乳だって言わずもがな豆だ。豆どうし、味の親和性が高いのかも知れない。