エレベーターが信用ならん

うちの職場はビルの14階にあるので、朝は1階からエレベーターを使います。

ときにエレベーターって、「次にどれがきますよ」みたいなランプが点くやつあるじゃないですか。うちの職場のはそれなんですけど。で、結構社員数が多い会社なので、何回か待つことになるんですね。6基あるエレベーターのうち、点ったランプの下に群れをなして待つ。

それで今日もいつものように、次来るとこの前で待っていたんです。そしたら不意に、後ろの方からポーン、て音がして。なんだ? と思って振り向いたら、斜め後ろのドアが開いてた。え、え、と事態を飲み込めずにいる間に、列に並べずにあぶれてた人たちがどんどん乗り込んでた。

こらー!

あの時の無力感。脱力感といったらないよ。楽しみに買ったポップコーンを転んでこぼして、次の瞬間ハトの大群がすんごい勢いでむらがってきた感じ。そんな経験無いけども。でも実際そうなったら「あ、これエレベーターの時と同じだ」って思う気がする。

や、というかね、せっかく最前列で待っていたのに乗れないなんて、どういうことだ。その瞬間、ガックーン! って落ちる。気分が。ガックーン! てエレベーターが落ちるのは大事故ですけど、これだってちょっとした事故ですよ。つらい。朝から挫けそうになる。

でもそんな道理の通らない話があるでしょうか。「ここ、開くから」って言われたんですよ。それを、きちんと守って並んでいたんですよ? そうだ、義はこちらにある。だのに! そうだのに!! 正直者が辛い思いをする、そんな社会はもうやめにしませんか! 私が、このいわぬまが皆様の生活を変えてみせます! チェンジ!


まあ、チェンジはいいや。それはいいや。たまに起きるこの現象ですが、もちろん逆に恩恵に与ることもあります。その場合はとうぜんハッピーです。朝からマンモスうれぴーです。