冬をかたち作るいろいろ

 昨日の晩から今朝にかけてすごく寒かった。ニュースでは11月下旬並みだとか言っていたけど、本当だろうか。この寒さで11月下旬だったら、2月なんてどうなるんだろう。恐ろしい。地球温暖化はどうした。

 来たる冬を乗り切るべく、今日は部屋のラグを夏用から冬用に替えて、もこもこ長座布団を出して、コタツとオイルヒーターの試運転をした。何ヶ月ぶりかに使ったコタツとヒーターからは、焦げ臭いにおいがした。溜まったホコリが焼ける、懐かしいような切ないような、乾いたにおい。冬が来るなぁ、と改めて実感しながら、模様替え終了。

 これでいつ冬が来ても大丈夫だと安心しつつ、この部屋に居ると、なんだか冬の真ん中に居るような気分になってくる。寒くなってきたから色々と用意をしたけれど、この部屋に冬を連れてきたのは自分自身なのかもしれない。

 季節は暦や天候だけじゃなくて、向かい入れる人達の準備や、心構え、それをひっくるめた全部のことだと思う。みんながコートを着だしたり、鍋をつついたりするうちに、少しずつ冬が輪郭を鮮明にしていくんじゃないかな。うまく表現できないけど、コタツでミカンを食べながら、自分も冬の一部になったような気持ちでそんなことを考えている。冬だなあ。